最近の業界事情は分かりませんが、以前は「日本からの集客を伸ばす」等の目的で政府観光局から旅行業協会・航空会社経由で、旅行会社宛てに研修旅行のご案内が来ていました。
ある日、当時私の勤めていた営業所にも(新婚旅行相談がメインでした) タヒチ からの招待が届きました。
たしかエア・タヒチ・ヌイ(航空)の路線就航記念による招待だったと思います。
いつも招待旅行を独占していた先輩が(珍しく)「行ってみる?」と聞いてくださったので遠慮なく行かせていただくことにしました。
目的が「現地事情やホテルについて学ぶ為」なので、たいていの企業が「出張扱い(※)」であるところ、私の会社は「休暇扱い」の対応でしたが「簡単に正規の旅行代金を払って行けるところ」でも「友人達と気軽に行ける渡航先」でもないので、本当に貴重な体験をさせていただいたと改めて思います。
(※【出張扱い】地方から成田空港行きの交通費等、経費が全て精算してもらえるだけでなく、出張手当も支給されるとのことでした。羨ましかったです。)
島の移動とホテルの視察続きでかなり疲れた記憶がありますが、その時の体験をお伝えしたいと思います。
タヒチに行かれる方・タヒチに行きたいと思っている方へ、タヒチの魅力と視察したホテルについて書きました。
特にホテルが決まらない方・ボラボラ島以外にどこかの島に行こうと思っている方、ご参考になさってみてください。
人生初!水上コテージの宿泊体験
成田空港での集合時間は午前9時頃でしたが、地方から成田に向かった為起きたのは早朝でした。
そこから出発して成田からタヒチ・パペーテ空港までの所要時間が11時間、機内でほとんど眠れなかったのに時差が-19時間で現地の到着が早朝。
現地に到着する前からぐったりした気持ちになりましたが「職業柄見知らぬ人と話すことに慣れている業界の方々」とパペーテから離島に出発する待ち時間の間にすっかり打ち解け、元気をもらいました。
パペーテからライアテア島を経由してファヒネ島へ、さらに空港からは車で船乗り場に移動しました。
専用ボートに乗り、たどり着いた1泊目の宿は 『Te Tiare Beach Resort(ホテル・テ・ティアレ・ビーチ・リゾート )(現:Royal Huahine)』まだ完全オープンする前のリゾートホテルでした。
案内された部屋は人生史上初の水上コテージでした!
ひとつひとつのコテージの距離が程よく離れていて、周りの宿泊客を気にせずのんびり出来そうな雰囲気でした。部屋は「だだっ広い」という印象でした。(個人的に広い部屋に対して不慣れなだけかもしれません。)
部屋と同じくらいテラスも広く、空間を持て余してしまいそうな感じでしたが、新しいホテルなだけあってバスルームにはシャワールムだけでなくバスタブがあり、クーラーも設置してあったので快適度はかなり高かったです。
ホテルに荷物を置いたら、視察のため『Sofitel Heiva Huahine(ソフィテル・ヘイバ・ファヒネ)』へ。コテージ数が少なめでこじんまりとはしていましたが、スタンダードクラスよりプチゴージャスを味わえる感じのホテルでした。
(今回記事を書くにあたり現状を調べたのですが、古い情報しかヒットしなかったのが気がかりです。引き続きリサーチしてみます。)
「枠組みの無い絵画」水平線に沈む夕日とプラネタリウムのような夜空
視察を終え再びホテルに戻ると夕食までは自由行動でした。
「自由」とはいえ歩いていける範囲内に何かある訳でなく、まだオープン前のホテルの施設はプールもビーチも工事中だったので、ホテルでシュノーケルセットを借りることにしました。
各水上コテージから直接海へ入れるように階段が設置してあり、思い立ったらすぐ目の前の海に入って泳げる仕組みになっているのです。
海の水の透明度は高く、水面に顔を付けているだけでたくさんの魚を見つけることが出来るので、かなりの時間水の中を満喫しましたが、コテージが立っているだけあって水深があるので、海底に足を付けられず、少し泳いではコテージの階段まで戻っていたのが少し大変でした。
自由時間を満喫していたら日没が迫ってきたので観察していると、方角的にコテージのちょうど正面に夕日が沈むのが分かりました。
水平線の彼方に沈んでいく夕日を参加メンバーがそれぞれの部屋のテラスから眺めていました。
仕事でタヒチに滞在した訳ですが大自然に囲まれてただただのんびり夕日を眺めている瞬間は本当に至福の時でした。
(新婚旅行の行先として選ばれる訳を身をもって体験しました。)
素晴らしい光景は日没後も続きました。
海からあがってレストランに出向く為支度をしていると、メンバーの方が「みんなで一緒にレストランに行こう」とお迎えに来てくれました。
そしてレストランに向かう途中に見上げた空は圧巻でした。
満天の星!南十字星!天の川!
私はニューカレドニア研修でも体験済みでしたが「日常ではなかなか見られない光景であること」と「仲良くなった仲間達と感動を分かち合ったこと」でとても思い出深いものとなりました。
ますます打ち解けた私達、席についてからはお互いの仕事の話やプライベートの話をしながらポリネシア料理を満喫しました。
初めて過ごす水上コテージでの夜。
「波の音に包まれながら眠りに落ちる」という優雅なイメージを抱いていたのでぐっすり眠れると思っていたのですが、私のテンションが高かったのかそれなりにまだ緊張していて落ち着けなかったのか、時差ボケで睡眠不足にも関わらず波の音が気になって全く眠れませんでした。
天候や潮の流れ等も関係しますし、コテージの立地にもよると思うのですが少し音に敏感な方はその辺りを考慮する必要があるかもしれません。
『タヒチ研修旅行【2】』へ続きます。