先日なにげなくテレビを観ていたら、旅番組で カナダ の紅葉が取り上げられていました。
紅葉といえばメープル街道・ローレンシャン高原~カナダ東部の有名観光スポットです。この紅葉の時期ではありませんが個人でFITを活用して周辺を巡ったことがあるので懐かしくなりました。
今回はその時学んだ「航空券の選び方」や「ホテルの手配方」についてご紹介します。
パッケージツアーにはない設定で旅を企画中の方に参考にしていただきたいです。
最初に航空券を選択~航空会社・料金・利用条件など
ある年のある夏、仕事の都合と家の事情で1ヶ月程自由な時間を手に入れられそうだったので約3週間海外で過ごすことにしました。滞在日数が長いので行ってみたい都市が多かったカナダに行くことに決めました。
パッケージ商品には「行程が決められた」「3日間から12日間くらい」の設定しか無いので、初めて個人旅行手配(FIT)の形態に挑戦しました。
まずは航空券の手配するにあたり、行きたい都市をリストアップしました。この旅行の大きな流れは下記のとおりです。
● 【前半2週間】 日本から1人で出発し、北米に住んでいる友人と合流してカナダ東部を巡る
● 【後半1週間】 東部を離れ、日本から来る友人と合流し西部(カナディアンロッキーやバンクーバー等)を周遊する
この日程に合わせ、効率よく回れそうなルートを検討し、それに見合う設定を設けている航空会社を探しました。
出発日が同じ・利用区間が同じでも、ストップオーバー(途中降機)の数が違う等様々な利用条件によって航空券代は異なります。
融通が効くほど航空券代も高くなるという仕組みです。
友人と話を詰めていく中で決定したルートがこちら。
● 関西空港~ (トロント~ハリファックス経由)~シャーロットタウン
● シャーロットタウン~ケベック
(ケベック~オタワまで陸路利用)
● オタワ~カルガリー
● カルガリー~バンクーバー
● バンクーバー~関西空港
このルートを就航している航空会社が打ち出しているプランの中から、条件が当てはまる上に乗り継ぎ等の時間に無駄がなく最も割安な航空券を選び、予約を入れました。
FIT等の航空券を単独で手配する場合、FIT手配会社に「ファイナル確認」の連絡を入れ発券するまではキャンセル料がかからないので、それまでは変更が可能です。私は最初からルートが決まっていたのでこのまま発券に至りました。
インターネットが活用されていない時代の「ホテルの手配方法」
航空券の予約が終わり、続いてホテルの手配をしました。こちらは前出のFITの冊子(ホテル版)とガイドブックを参考に決めました。
ある程度旅のスケジュールが決まっていた西部から決めていきました。
● 【西部のホテル】 カナディアンロッキー(バンフ、レイクルイーズ)、バンクーバー
いずれの地域もカナダで1、2を争う人気渡航先なのでホテル情報が溢れており、立地・評判・値段等いろいろ考慮して決めることが出来ました。
● 【東部のホテル】 シャーロットタウン、ケベック、モントリオール、オタワ、トロント
反対に東部、特にプリンスエドワード島のシャーロットタウンに関しては何を見ても薄い情報ばかりでした。
加えて、米国から合流する友人がいつから合流できるのかなかなか決めてくれなかった為、旅程やホテル然り何も決めることが出来ませんでした。(旅程をFAXしても何の返答もありませんでした。)
出発間際の無連絡はさすがに不安だったので、ひとまずシャーロットタウンの宿を押さえておくことにしました。
直前すぎて手配会社に依頼をする余裕もなく、ガイドブックに載っていた宿に直接電話をして予約を入れました。
今ではネットで簡単に予約したりキャンセルしたり出来るので、本当に便利な世の中になったと思います。
パッケージツアーとは違う、出発空港での過ごし方
出発前に出来ることを終わらせいよいよ出発!空港に着いて早々パッケージ旅行とは違う感覚を味わいました。
◆団体旅行は一旦空港の集合窓口に集まり、航空券(もしくは搭乗券)を渡され、現地到着後の案内等を受けます。
◆個人旅行は空港に着く前から航空券が手元にある状態なので、自分が利用する航空会社に直接航空券を持っていき、出発空港からひとつめの目的地までの分の搭乗券に変えてもらうだけになります。
個人旅行においてはまだ不慣れな私は早めに空港に着きすぎたため、機内に搭乗するまでの数時間空港内でぼんやりしていました。
「この先無事に行けるだろうか・・・」
と言うのも、現地で合流しカナダ東部を一緒に旅する予定にしていたアメリカ在住の友達から、出発前夜連絡が入り「初日には合流が間に合わない」と言い出したからです! (【万が一彼女が初日に合流してくれなかった時の為に】と思い、シングルルームの手配をしておいて本当に良かったです。)
スマホどころか携帯電話を持っていなかった頃なので、彼女に「シャーロットタウンでの宿の電話番号」と「(PEI滞在中に合流できなかった時のことも考えて)ケベック空港に到着する日の便名と到着予定時間」を伝え、用心の為彼女のアメリカの自宅の電話番号を聞いておきました。
日本から目的地まで所要時間合計約20時間!不安でいても仕方ないので、移動中は国際交流に挑戦してみました。
英語は得意ではないのですがトロント在住のおばさま、モントリオールから来たおねえさん、オタワに向かうおじさま、カナダで料理修行(パティシエ)予定だという日本の方ともお話をしました。
到着時間は夜の22時。大空港ではなかったので出口を出てらすぐにお出迎えプレートに書かれた私の名前を見つけました。このお迎えにきてくださった温和なおじいちゃまが宿の主でした。
【個人旅行手配~こんな方にオススメ!】
パッケージ旅行商品に理想の行程が掲載されてない場合
長期旅行(1都市、複数都市いずれも)
B&B等パッケージ旅行では取り扱いの無いお手頃価格の宿を利用して旅をしたい方
ある程度海外旅行に慣れ、出来れば団体行動が少なく、のんびり自分のペースで旅をしたい方
今回は日本から出発するまでの経緯をご紹介しました。カナダの旅行記についてはまた追ってご紹介したいと思います。