遠征イメージ

 
 好きな芸能人の方のコンサートやイベントに合わせて全国活動していると駅や空港で遭遇することは稀ではありません。

経費がかからないようにする為、またはご本人達が着く時間よりももっと早い時間にたどり着く必要がある場合等あえて別のルートを使って移動することもありますが、交通手段が限られている地方では同じ交通機関を利用することもあります。

しかし行程が同じでも相手は「旅仲間」ではありません!同じ「人」ですが同じステージ(立場)の人ではありません。

むしろ大切に思っている方のはずです!

「ご一緒」ですがご一緒ではないのです(笑)。

今回は同じ交通機関を利用することになった場合に私が心掛けていることについて書きました。

全国に会いに行っているのにタレントとの距離感をつかめていない方、これが分かると楽しみ方・相手との関わり方が変わるかもしれませんよ。

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 タレントにとっての移動時間は半分プライベート~最大限の配慮を!

 ンサートツアー中や”連日地方でのイベントが重なっている日”等は特に、ファンならだいたい移動時間の察しがつくものです。

時間がある程度明確であれば、普段追っかけている人でなくても「もしかしたら会えるかも?」という気持ちで空港や駅に現れますし、予定を知らなくても”そういう人”が集まっている雰囲気を察知し興味本位で待つ人もいます。

「有名人を生で見てみたい」というミーハー心はたいていの人に備わっていると思いますし、応援度が増せば「一度は話してみたい」「あわよくば握手したい」「できればサインも欲しい」そんな風に思う人も少なくないはずです。

それを「人気のバロメーター」だと言う人もいます。

人気があるほど収集がつかない事態になりますし、大手アイドル事務所では「行くな」と規制しても限界がある為、厳しいルールを定めることで騒ぎを最低限に抑えたりするようです。

ただ、ルールが決まっていて、なお且つ取り仕切るリーダー的存在が常に現場にいればそのルールも守られる訳ですが、たいていの芸能人・有名人の場合そこまでの非常事態には至りません。

そこまでの状況にない場合、日頃から逢いに行っているファンが過去の経験や常識的な観点から、ご本人との距離感を見極めなんとなく築き上げていく形になります。

 (この部分に関して、タレントさんが自ら意見されることはありません。あくまでもファン側で築き上げるものなので難しい問題です。”ファン”は常に入れ替わるので徹底も出来ません。基本的に事務所が管理・関与することもありません。タレント運営側・イベントプロモーター側にしてみたら、タレントを安全に快適に目的地まで連れていくことが最優先で、本来誰一人近づいてきて欲しくない訳ですから。危険性を見極めた上で見て見ぬ振りをしてくださっていると認識しています。)

一番大切なことは「タレントさんご本人に安心していただくこと」「”普通”になさっている状態・ペースを崩さないこと」です。

日常生活においてもそうですが、「良い」と「ダメ」の境界線は人によって全く違います。「繊細」「おおらか」等性格によっても違いますし、その日の気分によっても違います。

嬉しくて誰かと話したい時もあれば、誰とも話したくない日だってあります。寝起き直後、頭がぼんやりしている時に話しかければ誰だって戸惑います。いくらカリスマでもそこは人間、私達と同じです。それどころかデリケートな方も多いです。

相手の事情はこちらにはわかりませんから、時には冷たく感じられることもあります。

むしろそういう自然体の姿でいてくださる方が良い訳です。(「冷たくされた」等と悲観したり相手を責めるなんてもってのほかです。)

また、偶然を装って故意に同じ便に乗り込もうとする人がたくさんいた場合、気分が優れない日だったとしても大勢のファンに囲まれれば、ある程度”公の顔”をせざるを得ません。有名人の大変な側面だと思います。それを勘違いして便乗し、ガツガツ自分をアピールしないことをオススメします。

良くも悪くもタレントはご自身のファンのこと、こちらが思っているよりもちゃんと見ています。そういったことを踏まえて、遠慮しつつ穏やかな気持ちで逢いに行かせていただいていると、あちらも自然体でいてくださいます。

誤解されがちですが、日々逢いに行っている熱狂的なファンほど案外控えているものなのです。

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 座席位置に狼狽~先輩の機転により回避しました

 地方から地方への移動は飛行機の機材も小さく、シートが差別化されていないことも多いです。

ある日の移動で、出演メンバーの方々と同じ便に乗ることになりました。察しがついていたので空港で遭遇しても驚きませんでした。

たいていのタレントさんは出発直前に機内に乗り込むので、座席はたいてい前方にまとめて取られることが多いです。仮に同じ便になっても後方からその様子を見ているだけなので、座席が近くになる心配もしていませんでした。

しかし、その便に関しては予約手配が遅かったのか、メンバーとスタッフが四方バラバラに座っていかれるのが視界に入ってきました。その様子を見て「私の隣も空いているんだよなぁ・・・もしメンバーが来たら困るなぁ」と思っていたのですが、その予感は当たってしまいました。

 メンバーの方は私のことを認識してくださっているので(知り合いを介して一緒にお酒を飲んだことがあります)「あ…どうも(笑)」とおっしゃって、そのまま座ろうとなさいました。

いくら不安に思っていらっしゃらなくてもファンが隣では寛げないでしょうし、申し訳ない気持ちの方が大きかったので、近くの一般の方と変わってもらおうか迷っていたところ、同じ便に乗っていた先輩が近くに座っていた仲良しのスタッフさんに話を通してくださいました。スタッフさんも「あ。そういうことね(笑)」と言って、ご自身の席を立って交代してくださいました

 


 相思相愛?「自分が応援したい人」に「大切なファン」と思ってもらう為に

 上記の件について。先々のことを考えられない「一般のファン」だったら浮かれて隣に座ったままだったでしょう。滅多にそういう場面に遭遇しないファンがうっかり隣に座ってしまうことは実際にありますし、それは決して「悪いこと」ではないのです。

隣に座って移動出来ればこの上なく幸せでしょう。好きな人の隣の席で旅気分を味わえる訳ですから、嬉しくないはずがありません。

しかし私(達)とは目的が違うのです。

「好きだからそんな判断出来るわけない。隣に座りたいのだからしょうがない」という人もいると思います。ただそれは意識が「相手への配慮」ではなく「自分の欲」に向いている証拠です。ここで細かいことは話しませんが、その発想は脅威でしかありません。(しかもそうとは気づかず自慢してくる人の方が多いです。)

あくまでも個人的考えに基づいて動いているだけなので正解はありません。もっと過剰に接しても何も起きなければ問題ないのかもしれません。

しかし、私は「この意識を持って動いてきたからこそ信用してもらえた」と思っています。良い想い出もたくさんいただき、感謝してもしきれない程です。これからも周りがどんなに変わろうと「配慮なく目先の美味しいこと」に飛びつき優越感に浸っている人を見たとしても、このスタイルを貫いていこうと思っています。

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