繁忙期に人気の旅行先に出向き、事前に旅程や宿を決めず、低予算で行く
そんな条件付きの旅は、無い知恵を絞ったり周りの方にアドバイスをいただいたりしたおかげで、大きなトラブルも無く有意義でしたが、繁忙期だけあって予算のほとんどが宿代に取られてしまう形になり、後半は少しハラハラしました。
そんな北陸OL珍道中ツアー第二弾をお楽しみください。
普段「旅程は全て事前に決めて行くタイプ」の方にノープランの旅の面白さを少し知っていただけるヒントになればと嬉しいです。
「行き当たりばったり」から生まれる思いがけない出会い
3日目の夜は和倉温泉で宿を見つけたかったのですが、北陸の温泉地はどこも人気が高くほとんどの宿が満室で、空いていても宿泊代金の都合が合わなかったので和倉温泉で宿泊することを断念し羽咋で宿を確保しました。
羽咋に泊まることにしたおかげで七尾にてお祭りがあることを知り、行ってみることにしました。羽咋の宿の近くには気多大社があったので立ち寄ってお参りをしてから、電車で七尾まで北上しました。
七尾のお祭り青柏祭は、平安時代から執行されている大地主神社のお祭りらしく(能登でいちばん大きなお祭りとのこと)日本一とも言われる「高さ12メートル、重さ20トン」曳山3台が「決して広い道とは言えない街中」を方向転換させながら練り歩く光景はなかなか圧巻でした。
地元の方に声をかけていただき、私達も山車曳きに参加させてもらうことが出来ました。
それだけでも十分お祭りを堪能できたのですが、運が良いことにその日の夜は青柏祭協賛の北陸中日花火大会があるとのことで、会場であるフィッシャーマンズワーフに移動し花火を鑑賞することが出来ました。
もし和倉温泉に宿を決めてしまっていたら夕食は旅館の中で食べていたでしょうし、羽咋や七尾まで足を運んでいなかったかもしれないので、結果的に素敵な旅程になりました。
フィッシャーマンズワーフで美味しいものをいっぱい食べ、羽咋に戻って就寝しました。
効率が良いし身体も楽!定期観光バスの有効活用法
これまでの3日間周遊券を利用し電車とバスだけを乗り継いで旅をしてきましたが、調べれば調べるほど能登半島の名所を公共の交通機関だけで何ヶ所も周るのは極めて難しいことが分かってきました。
そこで4日目のこの日だけは定期観光バスを利用することにしました。
最終的に富山まで足を伸ばしたかったので「1日かけて観光名所のポイントを周遊するコース」ではなく、あえて半日コースを選びました。
このコースだと出発地が和倉温泉で最終降車地が金沢になるので、富山方面までの移動もしやすいし、何より時間短縮になると判断しました。
まずは輪島の朝市散策。新鮮な魚介や野菜を売るおばあちゃまと会話をしたり、「輪島といえば輪島塗り」ということで輪島漆器資料館も見学しました。
続いては、重要文化財に指定されたお堂などが敷地内に存在する妙成寺へ。
北陸日蓮宗の本山というだけあって、広い敷地に歴史を感じる建造物をたくさん拝むことが出来ました。中でも五重塔は装飾の施しがとても綺麗で見入ってしまいました。
それから能登半島を象徴する景観といえばここ!というくらい有名な巌門と砂浜なのにドライブウェーとしてバスが乗り入れて走行してしまうことで知られる千里浜なぎさドライブウェーを回ったところでバスの旅は終了。石川を離れ富山に向かいました。
高岡・砺波・富山でタイムアウト!しかし楽しい旅でした
富山ではまず「日本3大仏」とか「4大仏」とか言われる高岡大仏を拝む為に高岡駅で下車しました。(奈良と鎌倉の大仏様はダントツの2トップらしいのですが、あとは諸説いろいろあるようです。)
大仏様の前で記念撮影をし高岡古城公園を散策した後は宿探しにかかりました。
「予算もだいぶ少なくなってきたしどうしようか」「予算内で収めることを諦めるか」と考えながら、高岡に実家がありGWで帰省中だった会社の同期に連絡を取ったところ、健康ランドの割引券を持ってきてくれたので最後の宿泊施設は大型温泉施設になりました。
夕食処もオススメのビュッフェスタイルのレストランを教えてくれたので、低予算で美味しいものをたくさん食べることが出来ました。
5日目最終日は砺波で開催されているチューリップフェアの会場を訪れました。
世界から集められた品種のチューリップが会場のどこを歩いても一面に咲き誇っていて、とても綺麗でした。
どこを切り取っても絵になるのでチューリップ1本に焦点を当てたり、チューリップ畑の全景を撮影したり、会場のあちこちでチューリップの撮影をしました。特に一眼レフカメラを持参していた友達は張り切ってシャッターを切っていました。
最後に富山駅に立ち寄り駅周辺を散策、最後は富山の有名お弁当ますのすしを電車内で食べる為にますのすしの店舗まで行って購入し、帰りの車内まで旅をしっかり満喫して帰ってきました。
予算残高千円未満!予算5万円ギリギリ達成することが出来ました。
事前に宿を手配して行っていた場合とどちらが得だったのかはよくわかりませんが、手前みそながらなかなか面白い企画だったと思います。
【周遊券(〇〇地方自由周遊区間内)~こんなケースで旅する人にオススメ!】
電車の乗車区間が単純往復ではなく、あちこち周遊する方(エリアによっては往復+現地乗り放題もあります)
目的地に行くまでに何度も途中下車、乗車を繰り返す&都度特急列車を利用する方
1泊旅行等の短期ではなく、比較的長期で周遊する予定の方
私が利用した周遊きっぷは『旅客鉄道会社線・(該当エリア)JRバス線』全て乗り放題の対象でした
※ある程度事前に旅程が決まっている方は個別手配とどちらがお得か比べておきましょう。
※周遊きっぷ以外にも「お得なきっぷ」はいろいろと発売されています。旅先を決めたらまず一度サイトを検索してみることをオススメします。
5日間では回りきれなかったところも多数あるので今度はもう少し時間をかけるか、福井・石川・富山を別々に訪問し、それぞれの各名所を網羅したいです。