かに

 

 最近急に寒くなり「久々に温泉旅行に行きたいなぁ」と思うことが増えました。

同時に手配が間際になってしまったせいで苦い経験をした時のことを思い出しました。

失敗は学びになりますし後には笑えるエピソードになったりもするので落ち込んだ気持ちを長く引きずることはありませんが、出来ることなら知識をつけて嫌な思いをすることなく、楽しく過ごしたいものです。

今回は城崎に食べに行く予定の方が同じような悲しい思いをしませんように・・・という願いを込めて城崎旅行の悲しい想い出をご紹介いたします。

スポンサーリンク

 

 カニ人気!予約は土曜日出発に集中~城崎人気の凄さに驚きました!

 ある年の年明け、友人と「今年の冬はカニを食べに行きたいね」という話になり 城崎 へ行くことに決めました。

「カニ」と「温泉」のキーワードで真っ先に思いついたのが「冬の城崎」でした。

さっそく旅行会社から各社のパンフレットをもらってきて宿の特徴・食事の内容・旅行代金等を見比べ、ある程度候補を絞り込んだところで旅行代理店の窓口に行きました。

「すみません。〇月〇日出発で城崎のこのプランに申し込みたいのですが・・・」

窓口に相談に行ったのは年明けで、2月まではあと数週間あったので「出発間際の申し込み」のつもりはなかったのですが2月・土曜日出発の城崎は既に”ほぼ完売状態”でした。

カニのシーズンは限られていますし一般的に日曜休日の方が多いとなると土曜日宿泊が取れにくいのは想像できることですがそれほどまでに取れないとは思っていませんでした。

 宿を絞り込んだ時間は無駄な労力となり、希望を提示することもなく、掲載されていたプランの中で予約可能だった2件のうちの1件を予約することにしました。

今思えば日程を変えることを考慮するべきでした。まさか、あんな思いをすることになるなんて・・・。

スポンサーリンク

 


 悲劇!こんな宿にはもう絶対に泊まりたくない!!

 城崎駅から宿までは情緒あふれる温泉街を歩いていく形になるので一気に旅行に来たという気になりますし、何より「今晩カニを食べられる」という喜びでとてもわくわくした気分で過ごしていました。

城崎風景

チェックインをするまで街を散策しようと思い、荷物を預かってもらう為ひとまず宿に向かいました。

玄関に入っても人の気配がなく「すみませんー!」と声をかけても誰も出てくる様子もありません。

私の旅館に対するイメージが、テレビで特集を組まれるような1日数組のお客様しか対応しない宿だったことも良くなかったと思うのですが、そこまででなくとも

旅館といえば『従業員さんがこぞって「ようこそいらっしゃいました!」と出迎えてくれ、あれこれお世話を焼いてくれる。ホテルよりも手厚い歓迎をしてくれる』

そういうところだとイメージしてしまっていたのです。しかし現実は違っていました。

再び「すみませーん!」と呼ぶと中年の女性が現れ、キョトンとした顔でこちらを見ていたので「すみません。今日こちらでお世話になるのですが、先に荷物を預かっていただけないかと・・・」と申し出ました。

すると「はぁ。〇〇君!荷物預かってほしいんだってー!」と奥に向かって叫びました。その〇〇と呼ばれた男性が奥から出てきて「あ、じゃあ…」と荷物を預かってくれました。

歓迎感皆無で心を折られた気分になりました。

 観光を終え、不安なままチェックインをしました。

夕食の希望時間を聞かれたので「7時頃」と返答し、夕食時間まで少しだけ時間があったので宿から一番近い外湯1軒だけ行ってくることにしました。

外湯から戻り部屋へ向かうと、自分達の部屋の廊下の前にお膳が並んでる光景が視界に入りました。(城崎の旅館での夕食はレストランや広間ではなくたいてい部屋食です。)

えっ?床!?

少し驚きましたが、それよりも早くカニを食べたかったので何も咎めずに食事を始めました。

カニいっぱいのお膳が嬉しくて、お互いの写真やカニの写真を撮りながら食事を満喫していたのですが、突然部屋の電話が鳴りました。

「食事まだ終わりませんか?」

旅館で食事の催促なんてされたのは初めてでした。

ただ、お待たせしているのであれば申し訳ないと思い「終わり次第こちらからすぐにご連絡を入れますのでもう少し待ってください」とお願いをして電話を切りました。

しかし催促は止まず10分~20分経った頃再び電話がかかってきました。時間は20時か20時半くらい?だったと思います。

7時過ぎから食べ始めていたので過剰にお待たせしていた認識は無かったのですが、旅館側にしてみれば遅かったのでしょう。

「だから部屋の前にお膳が置いてあった訳か」と納得がいきました。

お膳が一度にまとめて運ばれていて全ての料理が冷めていたことも理解が出来ました。さっさと平らげて欲しかったのでしょう。

ここに関しても私の旅館への期待度が高すぎたのかもしれません

旅館での夕食といえば「温かい料理は温かいまま食べられるように、ある程度何品か分かれて出てくるもの」だと思い込んでいました。

二度に渡る催促により食べる意欲を失い「もう結構です。下げてください」と言うと「いや、あの、お布団の準備がね」と機嫌を取ろうとしてこられたので余計に気分が悪くなりました。

「布団くらい自分で敷きます」と言ってみましたが勝手がわからないので何も出来ず、苛立ちと気持ちが相手に届かない虚しさで帰りたい気持ちになりました。

「そんなに急ぐのなら”〇時までにお布団の準備を始めたい”と事前に言ってくれれば良かったのに」
「そしたら食事の時間を早めることを考えたのに」
「こんな想いしなくて済んだのに」

そんな想いが脳内をグルグル巡りました。

どおりで大混雑だった日程にも関わらず空いていた訳だ

最初に入館した時の印象といい食事での対応といい、本当に不快な想いをしました。

「城崎温泉エリアの中で1、2を争う程駅から遠い宿なのにこのサービス。そりゃあ集客出来ないわ」と言いながら帰ってきました。

 ただ、このブログを書くにあたりサクッと調べたところ現在は閉業か休業かで営業していないようでした。

 


 城崎自体は素敵な街~観光は楽しみました

 宿では悲しい想いをしましたが、それ以外は楽しく過ごしました。

街並みはドラマのセットのように趣があり散策しているだけで旅気分が満喫出来ましたし、外湯めぐりスタンプラリーがあったので”ちょっとした冒険気分”も味わえました。

他にも大師山までロープウェイで登り、中間駅にある温泉寺を参拝したりカニ塚を見たりしました。

 中でも帰りに立ち寄った麦わら細工のお店で「瓶敷き」製作させていただいたのがとても楽しかったです。

びんしき

 帰りの電車で食べたカニづくしのお弁当にも癒されたので最終的には笑顔で帰ることが出来ました。

この教訓を活かすべくもう一度城崎に行きたいと思っています。


 【冬の城崎温泉!オススメとご注意ポイント!】
  旬のカニ!
  情緒的な”外湯めぐり”(ひとつひとつの施設がそんなに離れていないので、あまり湯冷めもしないと思います)
・一の湯(開運招福の湯)
・御所の湯(美人の湯)
・地蔵湯(衆生救いの湯)
・柳湯(子授けの湯)
・まんだら湯(一生一願の湯)
・鴻の湯(しあわせを招く湯)

  時間がある方はロープウェイで行ける大師山もオススメです

 たくさんツアーが組まれたり城崎の宿だけで1冊のパンフレットが作れてしまうほどメジャーな旅行先。

土日を利用される方は「発売と同時に予約する」くらいのつもりで宿の検討をされることをオススメします。(おそらく人気の宿にはリピーターも多いのだと思います。

運が良ければ間際でも(キャンセル待ち等の理由で)取れることもあるかもしれませんが確実ではありません。日にちが近づいてきても空いているのは超高級旅館か、立地等の条件が下がるところだけです。

ご参考になさってみてください。

スポンサーリンク