アンの家2


 滞在2日目は前日に予約したバスツアー「赤毛のアン・キンドレッドスピリッツツアー」に参加しました。

アンのお家(があるテーマパーク)はキャベンディッシュにあり、シャーロットタウンから車でないと行けない距離なのでレンタカーを借りる以外には観光バスで行くしかありません。

島には世界中から作品のファンが集まるのでいろんな旅行会社がキャベンディッシュ行のツアーを企画しているのですが、私は宿のオーナーが薦めてくれた会社のツアーに申し込みました。

今回は絶対はずせない行程「赤毛のアン」ゆかりの場所および街の名所を回る「キンドレッドスピリッツツアー」についてご紹介します。

プリンスエドワード島に訪問予定の方、行く前に一度読んでいただけたらと思います。

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 プリンスエドワード島に訪れた理由はココに

 集合場所は街の中心にある大きなホテル(といっても4階建てのクラシックホテル)『シャーロットタウンホテル』だったので、その日も宿のオーナーに送迎をお願いしようと思っていたのですがツアー会社が各参加メンバーの家まで迎えに来てくれるシステムがあり、オーナーに手間をかけさせずに済みました。

シャーロットタウンホテルに向かう途中、もう一軒寄ったB&Bから「カナダ人のご婦人2人」が乗ってこられました。

予定時間より少し早く到着したので、ホテルに直接集合する参加メンバーが到着するまで送迎バスで一緒だったご婦人方と会話をしていたら、カナダ西部(バンフ・ジャスパー)から来られていたことが分かったので、観光の見どころなどを伺いました。

出発の段階になりガイドさんに名前を呼ばれたメンバーが集まると、参加メンバー(私を含む6人)全員日本人でした。

ツアーのチラシに「日本語ガイドをご希望の場合は予めご相談ください」との文言が記載されていたので、英語ガイドで参加者も日本人だけではないと思い込んでいたのです。

まさかの日本人ガイドによる日本語ツアーになりました。

カナダのご婦人達とは別のツアーになったので「きっと行程は似ていると思うので、どこかの名所で再会出来たら良いですね」とご挨拶をして分かれました。

 所要時間は約7時間。観光したのはアンのお家以外に

プリンスエドワード島国立公園(キャベンディッシュビーチ)

キャベンディッシュビーチ
● モンゴメリの生家やお墓

● グリーンゲーブルズ博物館

● 可愛い佇まいの教会

● モンゴメリが働いていた郵便局を再現した建物(夏期のみ実際の郵便局として機能)

● ノース・ラスティコ漁村(色とりどりのお家が可愛い)

シャーロットタウンとは違うのどかな景色に癒されると同時に、「赤毛のアン」の作品の背景を感じることが出来ました。

郵便局では『GREEN GABLES PE/I.P.E.』の消印でエアメールを送りたかったので両親宛てに手紙を出しました。

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 グリーンゲーブルズハウス~アンの住む世界に

 そしてついにメインのアンのお家「グリーンゲーブルズ」が建てられたテーマパークグリーンゲーブルズハウスに行きました。

日本語に訳すと「緑の切妻屋根」というだけあって、緑の屋根が特徴的なお家は昔アニメで観た「赤毛のアンの家」そのままでした。

外装だけでなく内装も細部にまでこだわってありアンの部屋だけでなくマシュウの部屋・マリラの部屋・裁縫室・キッチン・ダイニングルーム等など、とても物語に忠実で本当に誰かが住んでいたかのように調度品も揃っていました。

特に階段、廊下辺りに貼られた赤・ピンク系の壁紙は印象的でした。


 

 アンの部屋は入れないように入り口にロープが張られていたので扉の外から見学することしか出来なかったのですが、部屋の外からでも「アンが想像する時にいつもいた窓辺」「パフスリーブ(袖が膨らんだ)ワンピース」を見ることができ、記憶をたどって物語を蘇らせる時間となりました。

グリーンゲーブルズハウスはアンの家以外にも納屋・薪小屋・穀蔵も作られていました。 

また(一部ゴルフ場に隣接してはいましたが)自然と共存していて恋人の小径おばけの森を彷彿とさせる散策道が作られていたので「”赤毛のアン”は実話だったのでは?」と錯覚するほどでした。

たしかにそこにはアンがいました。

恋人の小径

 


 モンゴメリ家ご親族からのメッセージ

 次に立ち寄ったグリーンゲーブルズ博物館(※)ではモンゴメリの親族の子孫にあたるキャンベル家の方にお会いでき、博物館内のお土産屋さんで購入した『赤毛のアンの名所写真集』にメッセージを書いてもらいました。

グリーンゲーブルズ博物館は「銀の森屋敷」とも呼ばれています。
モンゴメリが結婚式を挙げた場所であり、子孫のキャンベル家の方がお住まいの半分を博物館として提供なさっています。ツアー会社の企画として、ここで挙式も挙げられるようです。

裏手には物語に登場する輝く湖水のモデルになった湖もありました

 最後にブライトリバー駅のモデルとなったケンジントン駅舎(現在島内に列車は走っていません)を回り、ツアー行程は終了しました。

1人参加のツアーでしたが移動時間や自由時間に参加メンバーやガイドさんと話す機会が多く、朝ホテルで話したご婦人達と再会したこともあり全く孤独感を味わわずに過ごすことが出来ました。

 ツアー終了後は参加メンバーのおひとりYさん(四国で教鞭を取られる英語教授、女性の独立活動についても熱心な方でした)と、ガイドさんオススメのシーフード専門店に行きました。

ムール貝とロブスターを一人前ずつ注文したのですが、かなりの量で2人で何とか平らげました。

Yさんも翌日にミュージカルをご覧になることを決められたので再会を約束し分かれました。

 


『カナダ・プリンスエドワード島紀行【3】』へ続きます。

 【キャベンディッシュ(プリンスエドワード島)必須行程の理由はこちら!】
 「赤毛のアン」に登場するお家や風景を忠実に再現してあり見応え抜群です
 物語のモデルになった場所も多数あり、世界観を堪能できます
 壮大な光景が広がるプリンスエドワード島国立公園(キャベンディッシュビーチ)は赤褐色の岩肌と青い海とのコントラストが本当に綺麗で決して日本では見られない景色です!
 (「赤毛のアン」についてあまり詳しくない方にもオススメです)

【補足:ツアー名の「キンドレッドスピリッツ」とは】
日本語では「腹心の友」と訳されています。アンが大親友ダイアナのことをこういう存在として呼んでいました。

物語の中でこのキーワードがよく出てくることもありツアータイトル等象徴的に使われているようです。翌日観劇したミュージカルの中でも劇中歌のタイトルになっていました。

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