旅行、台風、欠航

 今年も夏がやってきました!

 梅雨が明け、本格的に夏がやってくると同時に訪れるのが

「台風」ですよね。

せっかく連休や夏休みに旅行を計画していたのに

台風のせいで飛行機が飛ばず、旅行できなくなることはそんなに珍しいことではないと思います。

また、冬は冬でによる欠航が多くなります。

しかし、珍しいことではないとはいえ、

直面してみないとわからないこと・意外と知らないこと

結構多いと思うので、

「パッケージツアーに申し込んでいて飛行機が欠航した場合」など

いくつかの事例をご紹介してみたいと思います。

参考になれば幸いです。

スポンサーリンク


花火大会などのイベントに合わせた宿泊予約

 2017年8月7日、徳島鳴門で行われるはずだった花火大会が

台風のために中止になっていました。

宿の方が報道記者のインタビューを受けていて

「8割方キャンセルになり大打撃」だとおっしゃっていました。

そりゃあそうですよね。

花火大会などのイベントは人気があるし、

普段の平日価格より多少宿代を高く設定していても

宿が埋まる、いわゆる”書き入れ時”なはずですから。

 

台風はたいてい1~2日で過ぎるので

「花火大会の中止は残念だけど、滞在期間は長いし、別途近隣の観光もするからまぁいいか」

という方は、(どこにお住まいかにもよりますが)旅を続けることができるでしょうけれど

「目的が花火大会のみ」の方は絶対キャンセルしますよね。

この場合、宿泊予約時の契約内容にもよりますが、

宿泊約款だけを基準にすると宿側はキャンセル料を請求できます。

「花火大会を目的とした(プランとして確約している)ツアー」なら、

約束が果たせないことが判明した時点でキャンセル料は発生しないし、

事前に旅行代金を支払っていた場合、確実に返金してもらえます。

 しかし「宿泊のみ」を手配した場合は、花火大会の開催と関係性が直結していないので、

宿泊規約上はその宿が定めたキャンセル料を請求できなくはないのですよね・・

ただ、明らかに花火大会の日に予約をされ、

「花火大会が中止だから」

「交通機関が遮断されたためそちらに向かえない」というお客様に

「キャンセル料はいただけない」のが実情ではないかと思います。

飛行機(出発便)が欠航した場合(パッケージツアー)

 このパターンが一番明確です。

空港に向かう前に出発便の欠航が確定していれば空港まで行く必要もありません。

(旅行会社でも欠航便の確認はできるので証明が必要ないため)

申し込んだ旅行会社に申し出て返金の手続きをしてもらいましょう。

その他宿泊先などへ連絡をする必要もありません。

(何か宿に宛てて個別に手配を入れているものがある場合は別途手続きを取りましょう)

こういう”何かあった時”は、やはりパッケージツアーで申し込んでおくのが

一番楽だな、と実感できます。

スポンサーリンク

飛行機が欠航するか判明するまでキャンセルできない?

 しかし、↑このパターン↑の場合、飛行機が欠航になるかどうか判明するまで

気分が落ち着かないですよね。

台風の事前予測(4~5日前)って案外外れるので

”できるだけ欠航便を少なくしたい”航空会社としては

なかなか欠航の判断をせずに割と出発ギリギリまで悩むんですよね。

 観光旅行目的の方の中には「どうせ大雨で楽しめないなら

ツアーがキャンセルになってもいいや!」と思う人もいるでしょうけれど、

ビジネスで飛行機を利用している人は少々の天候不良なら飛んでほしいでしょうしね。

 

 こういうケースで稀に、旅行会社(パッケージツアー企画元)の対応策として

「便が欠航するかどうかはまだ決定していないけれど、

明らかに直撃しそうな日なので、旅行のキャンセルを

(キャンセル料収受なしで)受け付けよう!」

事前に判断することがあります。

この場合はたいてい、企画元から申し込んだ旅行会社経由で連絡が来ます。

そこでキャンセルを申し出ればキャンセル料を取られずに

旅行をキャンセルすることができます

 ただし!!!

台風の進路がズレたりして、万が一旅行出発当日(予定していた日のこと)が

超晴天になったとしても取り消した旅行の復活はできません。

この「行くかやめるか」の判断は個人でしなくてはならないので、よく考える必要があります。

旅が楽しめないツアーのパターン

 往路(出発日)も復路も台風の接近に関係ないけれど

滞在中に台風の影響で天候が悪かった場合

これが私が考えるいちばん最悪でお気の毒なパターンです。

例えば、沖縄に行って毎日雨だったり、波が高いために

マリンスポーツ禁止だったら楽しみ半減ですよね。

 スキーのために北海道に行ったのにずっと吹雪で外に出られないとか。

 

しかし、飛行機を利用したパッケージツアーの場合、

「基本的に(往路の)飛行機が飛べば旅行を開始したことになる」

という考え方なので、飛行機も宿も利用した以上は返金はありません。

 考え方として「単に天候が良くない旅行」とみなされてしまういう訳ですね。

このパターンにハマる方は本当にお気の毒だなぁって思ってしまいます。

スポンサーリンク

台風に限らずトラブルの対応策はいろいろ

 今回は特に飛行機とパッケージツアーに特化した例をご紹介しましたが、

それだけでも起こりうるトラブルと対応策は様々です。

飛行機は出発空港を離陸しても、何かの事情で別の空港に降り立ったり

途中で引き返して出発空港に戻ることもあります。

その際、北海道や東北など観光付きプランのように

「目的地に定刻で到着しなければ、その先に設定されている観光バスに乗り継げない」

こういった場合には遅い時間に目的地に着いたとしても、

そこからの移動手段がないし、観光もできませんよね。

「途中まで希望の旅程じゃなくなったとしても目的地まで行きたいか」

「それが叶わないならそれ以上旅を続けても意味がないか」

このあたりをよく考え、まずは申し込んだ旅行会社に連絡を取ることを

おすすめします。

万が一連絡がつかない時間帯であれば、航空会社や宿泊先と

直接交渉する可能性も出てきます。

 ※引き返して出発空港に着けば諦めもつきますが、

いちばん厄介なのが、周辺の空港で着陸してしまうこと。

目的地までの移動費(たいてい電車代に換算)を航空会社が

負担してくれることもありますが、先程もお伝えしたように

それで対応できる場合(したい場合)とそうじゃない場合で

望むことが違いますもんね。

決断のポイントはパターンを考えすぎない

 比較的心配性の方は「もし・・・になったら」と考えます。

考えるのは悪いことではありませんが、

天災、特に台風のように予測しづらい事態の場合、

「もしも」を考えていたらパターンが多すぎて脳が大変なことになります。

ですので、旅を全力で楽しめない可能性が高まることは本当にお気の毒ですが、

「来てしまうものはしかたない」と割り切っていただき、

起こりうる現状とご自身の意思をすり合わせ、何事も鵜呑みにせず、

時に交渉を交えて、極力損のないように方向性を決めていただけたら、と

思います。

復路が欠航になりそうなら先手必勝

・無事に出発できました!

・旅も楽しめました!

「でもどうやら復路が台風(雪)で欠航になるかも?」

この場合は早めに判断、早めの行動が肝心です。

天候次第では空港まで移動することができなくなります。

 

 そして通常、パッケージツアーの飛行機は時間変更はできませんが、

天災による便の変更は航空会社の判断で対応してくれることが多いです。

ただしそれも満席になってしまえばどうしようもありません。

キャンセル待ちをし、空席が出るまで空港で待つことになってしまいます。

もちろん、当初予約している便が欠航しなければそのまま帰られます。

万が一、座席が確保できなかった場合、ホテルの延泊は個人負担です。

(天災の場合、誰の過失でもないので、どこも補償はしてくれません。)

ただ、この場合もパッケージツアーで参加の場合、フォローしてもらえます。

ツアー会社が通常の宿泊費よりも安い値段で宿を手配してくれることがあるので、

個人で宿を探すよりも早く且つ安く見つけられることがあります。

 いずれにしても「早く動く」ことが本当に大事になります。

飛行機の空席もホテルの空室も早いもの順ですから。

 

いかがでしたでしょうか?

ある程度知っておくのと知らないのとでは、何か起きた時の慌て方が

違ってくると思うので、片隅に留めていただければな、と思います。 

スポンサーリンク